寂静な部屋の中、暖かい日差しがカーテンの隙間から差し込み、ほの暗い光が静かに広がっている。私はベッドの上に座り、目の前の小さな段ボールをじっと見つめていた。その中には、ネットで購入したピンクローターが控えめに収まっている。手に取り、柔らかな曲線をなぞると、シリコンの滑らかな感触が指先に伝わり、わずかな緊張と期待が胸を高鳴らせた。
「こんなもの、試してみたいと思うなんて……」と自分に問いかけるように呟き、唇を噛む。だけど、好奇心は止められない。それは静かに燃え上がる小さな火種のようで、私の中で少しずつ熱を帯びていく。
ボタンを押すと、微かな振動が指先に伝わった。電源の音はほとんど聞こえないが、その振動がじんわりと広がり、期待感が一気に膨れ上がる。深呼吸をして、ゆっくりと下着を脱ぎ始めた。冷たい空気が肌に触れ、背筋がゾクッと震えた。
「大丈夫、誰も見てないから……」心の中で自分に言い聞かせ、ローターをそっと太ももに当てた。振動は控えめだったが、その触感が驚くほど繊細で、熱を持った血液が足の先から胸元へと駆け上がるのを感じた。
「ふぅっ……」思わず息が漏れた。振動が肌を這うように伝わり、次第に内腿へと移動させる。その先に待ち構える自分自身の欲望が明確になるにつれて、息遣いが乱れていった。ローターの振動を少し強め、濡れ始めた秘部にそっと押し当てると、身体が跳ねるように震えた。
「くぅ……っ……!」唇をぎゅっと閉じたが、快感の波が押し寄せると抑えきれずに漏れ出してしまう。低く唸るような振動が秘部全体を刺激し、じんわりとした温かさが広がる。体の奥深くで渦巻く欲望に身を委ね、さらに深く押し込んでみた。
「やば……い、これ、こんなに……っ……!」頭の中が真っ白になり、熱が体中を駆け巡る。音のない部屋の中に、自分の荒い呼吸だけが響く。ピンクローターがまるで生き物のように動き、私を深く、深く引き込んでいく。
指先は無意識にローターのボタンを押し、振動をさらに強くした。途端に鋭い快感が体中を駆け巡り、腰が跳ね上がるように反応する。「あっ、あぁ……っ!」体の奥から溢れ出す声を止める術もなく、呼吸はますます荒くなり、胸が上下するたびに肌に汗が滲み出していくのを感じた。
秘部に押し当てたローターは、まるで私を弄ぶように震え、滑らかな振動が熱を持った粘膜を刺激する。「ダメ……こんなの……っ……」理性は警告を発するが、指は止まらず、逆に押し込むように力を込める。振動が膨れ上がるたびに全身の感覚が鋭敏になり、足の先までピリピリとした感触が走った。
「んんっ、そこ、だめっ……!」お腹の奥から湧き上がる痺れるような感覚が耐えがたく、片手でシーツを掴みながら、もう片方の手でローターを動かし続ける。音にならない喘ぎ声が喉の奥で絡まり、唇が震えた。
太ももが震え、腰が勝手に前後に揺れる。体中が熱くなり、全ての意識がその小さな震えるピンク色の機械に集中していた。振動が秘部の先端をくすぐるように触れると、頭の奥で火花が散るような感覚が爆発した。「ああっ……無理……来ちゃうっ……!」声が震え、快感が頂点に達する瞬間、全身が弓なりに反り返った。
秘めた欲望が一気に解放され、下腹部から波のように広がる快感が私を包み込む。「あっ、あっ……!」短い叫びが何度もこぼれ、体の中で得も言われぬ感覚が弾ける。ローターを握りしめた手が震え、身体の奥深くで繰り返し続く余韻に浸りながら、私はようやくシーツの上に崩れ落ちた。
汗で肌がぬるりと光り、胸は激しい呼吸に合わせて上下を繰り返す。ピンクローターはまだ小さく震え続けていたが、すっかり力が抜けた私は、ようやくそれを止めることができた。シーツを握りしめた指先は痺れたように痛く、だらしなく開いた足の間に広がる温かい湿り気が、今体験したばかりの出来事を静かに物語っていた。