ベッドに横たわりながら、私は昼間の優香との会話を思い出していた。彼女の好奇心に満ちた表情と、「私も試してみたい」という言葉が頭の中でリピートする。
その時、不意に胸の奥から湧き上がる感情があった。私は優香に、どうしてもこの気持ちを共有したかった。あの瞬間、あの甘美な快感を彼女にも体験してほしい。そしてそれを一緒に分かち合いたい。
「…今なら、優香なら、話せる。」
そう思いながらスマホを手に取り、彼女にメッセージを送った。
「ねぇ、優香。昼間話したピストンバイブの素晴らしさを教えるから、今からうちに来ない?」
送信ボタンを押した瞬間、心臓がドキドキと早鐘を打つ。既読がつくまでの数秒がやけに長く感じられた。そして、すぐに返事が届いた。
「えっ、今から?面白そう!行く行く!」
彼女の即答に、私は思わず笑みをこぼした。同時に、自分の心が期待に膨らんでいくのを感じた。優香とこの時間を共有できるという高揚感。それが私を少し大胆にさせていた。
玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると、優香がニコニコしながら立っていた。カジュアルな格好の彼女はどこかいつもよりリラックスして見えた。
「お邪魔しまーす!で、例のアレってどこ?」
彼女の率直すぎる質問に、私は思わず照れ笑いを浮かべる。「まぁまぁ、そんなに焦らなくてもいいから。」と彼女を部屋に通し、ソファに座らせた。
ピストンバイブを見せると、優香は目を輝かせてそれを手に取った。
「わぁ…リアルだね、これ。動きとかどうなの?」
「それが、ほんとにすごいの。使ってみたら分かるけど…」
そう言いながら、私は手元のリモコンを操作してスイッチを入れた。**ブゥゥン…**という低い振動音が部屋に響き、優香は驚いたように目を丸くした。
「うわっ、すごいこれ!動きが本物みたい!」
彼女がバイブを操作する様子を見ていると、どこか自分の心と身体が熱を帯びていくのを感じた。昼間の会話では笑い話にしていたものの、今この瞬間、優香と共有するこの時間がとても特別なものに思えた。
「これ、ほんとにそんなに気持ちいいの?」と優香が尋ねる。私は少し迷った後、意を決してこう言った。
「じゃあ…ちょっと試してみる?」
優香は少し戸惑ったように目を見開いたが、すぐに好奇心が勝ったのか、「いいの?じゃあ…試してみようかな」と頷いた。
カーテンを閉めた薄暗い部屋の中で、優香はゆっくりと手を伸ばし、ピストンバイブを自分の太ももに当ててみた。振動が伝わるたびに彼女の身体が小さく震え、「これ…やばいかも…」と呟いた。
その姿を見つめる私の中でも、熱が再び燃え上がるのを感じた。
「どう?すごいでしょ…?」
彼女が体験する甘美な快感を目の当たりにしながら、私は自分の手元のスイッチをそっと強めた。振動がさらに強くなり、優香の声が甘く震えた。
「これ…ほんとにすごい…!」
二人の間に流れる空気がどんどん熱を帯びていくのを感じながら、私たちは今、互いの心と身体の中に秘めたものを解き放とうとしていた。