「チリチリチリ…!」
目覚まし時計のベルがけたたましく鳴る音に、私は眠りから引き剥がされた。重たいまぶたをゆっくりと開けると、肌に触れるシーツの感触がやけに心地よい。ふと自分の身体を見下ろすと、何もまとわぬ自分の姿に気づく。
「あれっ…裸で寝ちゃったんだ。」
昨夜の出来事が頭をよぎる。そうだ、新しいアイテムに夢中になり、いつの間にか力尽きたように眠りについてしまったのだ。ふわりと身体を動かすと、肌の奥に甘い痺れが残っているのを感じる。昨夜の熱がまだ完全には冷めきっていないようだった。
ふと目をやると、あのピストンバイブがベッドサイドに静かに佇んでいる。その存在を見つめるだけで、心臓が高鳴り、全身に血が巡るのを感じた。昨夜の快感がフラッシュバックし、秘部がじんわりと熱を帯びていく。
「朝から…でも、少しだけなら…」
自分への言い訳をしながら、私は手を伸ばし、それを手に取る。指先で滑らかな表面をなぞると、柔らかな弾力が指に心地よく返ってきた。その感触だけで、期待が全身に広がっていくのを感じる。
ベッドに腰を下ろし、再びピストンバイブのスイッチを入れる。**ブゥゥン…**と低い振動音が静かな部屋に響き渡り、その音だけで身体が反応するのを感じた。振動が手から腕へ、そして全身へと伝わり、早くその動きを確かめたいという衝動が抑えられない。
「んっ…」
秘部にそっと当てた瞬間、昨夜と同じ感覚がじわりと押し寄せる。振動が秘部の敏感な部分に当たり、朝の眠気が一気に吹き飛ぶ。さらにピストン機能をオンにすると、**スッ、スッ…**と滑らかな動きが秘部を撫で、奥へと進んでいく。その動きは絶妙で、あまりの心地よさに思わず声が漏れた。
「あっ…朝からこんなの…」
振動とピストンのリズムが身体を完全に支配していく。手で握る力を少し弱め、腰を揺らすと、秘部全体に快感が行き渡るのを感じた。**クチュ、クチュ…**という湿った音が部屋に響き、羞恥心よりも快楽が勝る。
快感の波が次第に大きくなり、呼吸が浅く早くなっていく。全身が熱を帯び、ベッドの上で自然と背中を反らしてしまう。ピストンバイブがGスポットを的確に刺激し、その振動がクリトリスにも波及するたび、身体が小刻みに震える。
「あぁっ…もう…っ!」
絶頂の瞬間が近づき、快感が弾けるのを待ち望む気持ちと、その瞬間を焦らしたい気持ちが交錯する。それでも、身体が動きに逆らえない。**ズッ、ズッ…ビクン…!**と動きが最後の一押しを与え、全身が甘い衝撃に包まれる。
「んっ…はぁっ…!」
声を押し殺せず、震えたままベッドに崩れ落ちる。余韻が長く続き、秘部からじんわりとした快感が尾を引く。その余韻に包まれながら、私はふと時計を見て、「もう少しだけ」と再び手を伸ばそうとしている自分に気づいた。